Vol.105 2018/1/1更新

3ヵ月毎に年4回発行している車内報「一期一会」は、お客様とフジタクシーグループを結ぶコミュニケーションメディアです。 一生に一度かもしれないお客様との出会いを大切にしたい、という私たちの思いができる限り伝わればと思っています。タクシーをご利用の際は、ぜひお持ち下さいませ。

連載コラム

ハーモニックトライアングル8

東名高速道路の名古屋インターチェンジを降り、市内中心地へと向かう東山通りをしばらく走行していると、驚きの光景に出合えることがある。某大手カーディーラーの星ヶ丘店入口に、一流ホテルのドアマンかと見紛うような出で立ちの男性が立ち、通行する車達に深々と一礼する姿。

 自社で販売しているブランドの車が、店の前を通過する度に深々とお辞儀をしているのだ。もちろん星ヶ丘店で販売した車にだけではない。同ブランド全ての車が店の前を通る度にお辞儀をするのだと言う。その数実に、一日1,000回以上。

物語の主人公は、警備会社から派遣された警備員H氏である。朝9時から夜の7時まで、ただただ、同店の前に立ち、お客様を出迎え、お見送りをするという仕事をしている。お辞儀をするのは、会社に言われたからではない。何とかお客様に、感謝の気持ちを伝えたいという想いから、いつからか自発的に始めたものだという。

 突然お辞儀をされたドライバーの、「何事か?」と驚く姿が目に浮かぶ。

 H氏は、車に向かって毎日毎日お辞儀をし続けた。

 そんなある日である。お客様から1通のお手紙が届いた。こんな文面だった。

 「私は、愛車を○○昭和店で購入したものです。どうしてもこの感激をお伝えしたくてお手紙しました。○○を愛車として一番良かったと思う瞬間は、実は、運転して、星ヶ丘店の前を通過する時です! 素敵な制服で、本当に丁寧に心のこもった頭の下げ方! 何回通っても感激するものです。本当に○○を選んで良かったと思います。」

 こんなお手紙は1通だけではないという。また、通り過ぎる瞬間にハザードランプを点滅させて、合図を送って下さるお客様。こちらを振り向いて手を振って下さるお客様など。言葉は一言も交わさないのに、明らかに感謝の心が通じているのだ。

 実は先日、フジタクシーグループに1通のお手紙が届いた。内容はこうである。

 「先日乗った運転手さんの、笑顔のあいさつが、それはそれは素敵だったこと! 本当に癒されました。おかげでその日は、一日中、非常にいい気分で過ごすことができました。ありがとうございました。」

 弊社“H”ドライバーへのお礼のお手紙である。

 これからも、心のこもった“あいさつ”をし続けたいと思う。

 ご乗車ありがとうございます。

INFORMATION

■フジタクシーの車窓から(8)

現在は名鉄自動車学校となっていますが、元は野球場で、1936年(昭和11年)日本初のプロ野球の試合(金鯱軍対巨人軍)がこの地で開催されました。
当時は甲子園球場に匹敵する規模で、甲子園のアルプススタンドに対抗して「伊吹スタンド」が設けられ、最終的には4万人収容の規模にまでなりました。
戦後一時期中日ドラゴンズの本拠地として使用されましたが、1958年(昭和33年)に取り壊され、翌年から自動車学校として使用されています。
今も残るスタンドの一部や敷地の形状から当時を忍ぶことができます。
ルー・ゲーリック、ベーブ・ルース、スタルヒン、沢村英治など伝説の野球選手がここで試合をした……と思うと、野球ファンならずとも興奮してまう歴史的場所です。

■コミュニケーションポケット

昨冬も、名古屋では幾日か雪が降りました。突然の雪道に、戸惑うドライバーの方もたくさんいたことでしょう。
そこで今回は、雪道での運転で、いくつか注意する点を書いてみました。
何と言っても一番は、スタッドレスタイヤを装着することです。ですが、名古屋では、雪道でもノーマルのタイヤで走行する車両がまだまだ多いのが現状。
まずは、走行前に十分な暖気運転をして、窓などのくもりを取りましょう。
そして、スタートはあせらずにゆっくりと。あまりアクセルを踏み込んではダメ!路面にわだちがある場合は、出来るだけそれに沿って走りましょう。
くれぐれもスピードは控えめに!駐車する時は、サイドブレーキは引かないように。
凍結して戻らなくなる場合があります。それでも自信が無い方は、全車スタッドレスタイヤ装着のフジタクシーをご利用くださいませ。あしからず。