Vol.106 2018/3/1更新

3ヵ月毎に年4回発行している車内報「一期一会」は、お客様とフジタクシーグループを結ぶコミュニケーションメディアです。 一生に一度かもしれないお客様との出会いを大切にしたい、という私たちの思いができる限り伝わればと思っています。タクシーをご利用の際は、ぜひお持ち下さいませ。

連載コラム

ハーモニックトライアングル7

私は、今年50歳のフジタクシードライバーです。

入社して2年と8カ月になります。

それまで勤めていた会社が経営に行き詰まり、事業縮小に伴う突然の退職勧告。

3人の子供を持つ私にとって、それは死刑宣告にも等しい出来事でした。

友人のつてを頼り、職を探しましたがままなりません。

「タクシーなら経験が無くても収入が得られるはず」

悩んだ挙句に、フジタクシーにいる先輩を頼り、いざ入社を決意したのでした。

ですが、初めてのタクシー業です。不安は尽きません。「仕事はきつくないだろうか?」

「本当に売上を上げられるのか?」もちろんそれ以上に、家族の為に何としても収入を得なければなりません。

新人研修の初日です。指導員の一言が胸に響きました。

『タクシー業も職業の一つ。誇りを持って真面目に努めれば、必ず期待する収入を得られます』

タクシー業に身を置くことを決意しながら、未だ躊躇している自分が恥ずかしくなりました。

よし、頑張ろう! 何事にも前向きな性格が幸いしてか、滑り出しは順調です。

『地道にコツコツと‶流す“のが何よりも大事』

研修指導員の教え通り、とにかく名古屋市内を地道に流しました。

流しているとお客様が手を上げられます。

お客様が降りられたところで、少し流しているとまた次のお客様が手を上げられます。

まさに、お客様が次のお客様を呼んでくれる‶神様“なのです。

勤務して1ヶ月ほど経った頃でした。ビギナーズラックとはまさにこういうことを言うのでしょう。

深夜の繁華街から何と、神戸市までお客様を送りしたこともありました。

タクシーに乗っていると、毎日色々なお客様に出会えます。

それが本当に楽しいと、いつからか思うようになりました。

お客様から心のこもった「ありがとう」の言葉をいただく瞬間は、何よりも嬉しい瞬間です。

え?収入はどうかって?

タクシードライバーの平均年収が約300万円と聞きます。

昨年度はその2倍の年収をいただきました。

収入もさることながら、今は、この職業に従事して本当に良かったと心から思っています。

ご乗車ありがとうございます。

INFORMATION

■フジタクシーの車窓から(7)

神宮東公園、イオンモール熱田の近くにある「名古屋の赤レンガ倉庫」。
現在は中京倉庫さんが使用されていますが、元は1904(明治37)年に建築され、「名古屋陸軍造兵廠熱田製造所」として使用された建物です。
明治、大正時代は兵器工場でしたが、第二次世界大戦末期には風船爆弾の気球部分の製造が行われました。
学徒動員された女学生たちが、この中で作業に従事していたとのことですが、今では当時の面影はまったく感じられません。
建築後110年が経過していますが、間近で見るとその重厚な造りと雰囲気に圧倒されるほど。
小樽や函館、そして横浜に負けないくらい、とっても趣がある赤レンガ倉庫です。

■コミュニケーションポケット

ご乗車の皆様がこの「一期一会」を手に取るころには、暑さも一段落。
北の方から紅葉の便りが聞こえてくるころでしょうか?
そこで、少し気が早いようですが名古屋市内の隠れた(?)紅葉スポットをご紹介します。
まずは、白鳥庭園(熱田区)の紅葉です。正面入り口からお茶室までの紅葉が絶景です。それに劣らないのが徳川園(東区)の紅葉。池泉回遊式の大名庭園に色づく紅葉もすばらしい。名古屋大仏で有名な千種区桃厳寺(とうがんじ)の、参道の赤いじゅうたんは一見の価値あり。ご存じ昭和区の鶴舞公園や八事山興正寺の紅葉は見るものを圧倒します。
紅葉の秋、散策の秋です。フジタクシーに乗って、ぶらり名古屋の紅葉めぐりを楽しんでみてはいかがでしょうか?