Vol.105 2018/1/1更新

3ヵ月毎に年4回発行している車内報「一期一会」は、お客様とフジタクシーグループを結ぶコミュニケーションメディアです。 一生に一度かもしれないお客様との出会いを大切にしたい、という私たちの思いができる限り伝わればと思っています。タクシーをご利用の際は、ぜひお持ち下さいませ。

連載コラム

テールランプ 76

三十年以上も前のことです。
大阪のあるタクシー会社を訪問。応接間での取材を終え帰ろうと車庫に出ました。
先ほど取材に応じてくれた会社の専務さんが追いかけてきました。

話し足りなかったのでしょう。車庫での再取材となりました。当方はショルダーバッグからノートとボールペンを取り出します。

話が長くなりそう。
バッグをそばにあったタクシー車両のボンネットにそっと置きました。
専務さんには眼で了解をとるしぐさをし、相手も軽くうなずいて、話は始まりました。

二十分ほどで終了。
さて帰ろうとショルダーバッグを取り上げた途端です。
後ろから声をかけられたのです。大阪弁です。

「終わりましたんか? 邪魔せんように待ってましたんやけど」

三十歳代の半ばだった当方より十歳は年長の乗務員さん。
専務さんへの取材をそばで聴いて、なにか乗務員として言いたいこと、或は反論したいことがあるのかと勝手に解釈しました。
専務さんは怪訝な顔をしています。

再びバッグから取材用具を取り出し、できるだけ丁寧に言いました。

「はい、 どういったお話でしょうか?」
バッグを元のボンネットに置こうとしたその時。
「それでんねん。わかってもらいたいんですけど、このタクシーは物を置くためにあるんとちゃいますねん。」

こてこての大阪弁です。
文字にするときつく受け取られるかもしれません。
実際は声を抑えた、柔らかい言い方でした。

自分の顔が、真っ赤になるのが分かりました。恥ずかしくてです。

ものの基本を置き去りにし、取材者然とした自分の振る舞い。
しかも、これを言うために、この人は約二十分以上も黙って待ってくれたのです。

「すみませんでした。大切な車を置き台に使ってしまいました。二度としません」

すぐに、思った通りの言葉を口に出して謝罪しました。
専務さんにもお詫びしました。

「こっちこそえらい余計なこと言うてすんまへんでした。これからも頼んまっせ」

乗務員さんはさわやかでした。
それだけ言って立ち去りました。とても大事なことを教えられました。
たいして自慢するようなことではありません。
以降三十数年間、同じ間違いは繰り返していません。
タクシー車両のそばで会話するとき、必ず、あの場面を想うのです。


さて、ロンドンオリンピックが終わりました。
メダル数もさることながら、今年は、先輩女性メダリストたちの言葉がいくつか印象に残りました。

「負けるのは仕方ないけど、一本負けは駄目」(柔道の谷亮子さん)
「(女子マラソンの代表は)練習量が足りないですよ」(マラソンの有森裕子さん)

いずれも、実に基本的なことについてのコメントで、現役組をピシッと叱っています。

中でも、女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんがこう言ったのが見事でした。
「シューズを放り投げたり、 大事にしないランナーがいる。 プロ野球でもバットを地面に叩きつけて折っちゃう人がいる。そういう人はシューズやバットを自分で作ってみればいいんです。作れるわけはない。どれだけの苦労があるかわかるはず」

拙句です。
タクシーにワックスかける秋暑しご乗車ありがとうございました!

INFORMATION

■フジタクシーで行く名古屋近郊花の名所 (59)

今回は、日進市にある「愛知牧場」をご紹介します。
愛知池の近くに広がる大牧草地で、名古屋近郊では珍しい本格的な牧場です。
24ヘクタールの広大な敷地には、どうぶつ広場やパターゴルフ、バーベキューガーデンなどがあり、家族で一日中楽しむことができます。

特にこの時期は、色鮮やかなコスモスが5,000㎡にわたって咲きほこるコスモス迷路が出現。
360度コスモスに囲まれてメルヘンチックな気分が味わえます。
そして牧場と言えばやっぱり、取れたての新鮮な牛乳でつくられた濃厚なジェラートです。
ミルクのうまみたっぷりのコクのあるジェラートはここでしか食べられません。
行楽の秋です。ぜひ一度足を運んでみてください。

※所在地
日進市米野木町南山977 153号線赤池2北から車で約 20分

○お問い合わせは
愛知牧場 TEL 0561-72-1300

休日にはフジタクシーで、ぜひ「愛知牧場」へお出かけください!

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お電話番号は、504-2211です。