Vol.106 2018/3/1更新

3ヵ月毎に年4回発行している車内報「一期一会」は、お客様とフジタクシーグループを結ぶコミュニケーションメディアです。 一生に一度かもしれないお客様との出会いを大切にしたい、という私たちの思いができる限り伝わればと思っています。タクシーをご利用の際は、ぜひお持ち下さいませ。

連載コラム

テールランプ 70

タクシーが空車で走行しています。
道端でお客様が手を上げられたらタクシーは止まります。
そしてご乗車いただきます。

この場合、 例えば 『流し料金』などは、頂戴しません。
ごく当たり前の話です。

細かい話でまことに恐縮です。
実は、流し営業にも経費はかかっています。
燃料代、タイヤの摩耗費、車両の維持費、人件費などなど。
くどいようですが、 それでも、 『流し料金』 はご負担いただいてはいません。

一方、 無線配車です。
同じく空車のタクシーがお客様ご指定の所へお迎えにお伺いしています。
この場合も、無線配車にかかるいろいろな経費が伴います。
無線機器の費用、配車スタッフの人件費などです。

タクシー業界では、 無線配車については、 一部の負担をお客様に

お願いするのが当たり前と考えてきました。
ご当地・名古屋地区では、一回200円の『迎車料金』です。
フジタクシーも然りでした。

今回、 フジタクシーは運輸当局の強いご意向を受けて、
やむなく運賃値上げをいたしました。
お客様、 フジタクシーの乗務員、 会社の誰もが望まない、
苦渋の運賃値上げです。

値上げをするにしても、 お客様のご負担増をできるだけ抑えようと苦心しました。
他社と全く同じ運賃に設定するのではなく、 許される範囲での運賃差を確保しました。
約5%低い運賃設定です。
これだけでは、 まだまだお客様に申しわけありません。
そこで200円の迎車料金を廃止することにしました。

ですから、 迎車料金廃止の直接の理由はこれです。
値上げに当たってお客様のご負担増を軽減、
少しでもフジタクシーが吸収しようというのが発端でした。

はたと思い当たりました。
先に述べたことです。 従来から、 当たり前に 『流し料金』 など頂戴していないじゃないか、です!

それなりの経費をかけても、 やはり 『迎車料金』 なしでお客様にご乗車いただく。
流しも無線も、 お客様のご要望にお応えするのに変わりはない。 当然のことです。

タクシーベイや道端に駐車して、
いわゆる“客待ち ”一辺倒のタクシーをあちこちに見かけますね。
見た目だけでなく、 「乗りたいお客はここまでおいで」 式の
たいへん横着な営業スタイルです。

逆に、 「自分は無線営業はしない」 と、 流し一辺倒のタクシードライバーもいます。
自分が走行しているごく近くのご注文でも、 無線に応じようとはしません。
これは、 近いところにいらっしゃるお客様のご要望を平気で無視する、
やはり横柄な営業スタイルだと言わざるをえません。

これから本格的な高齢化社会を迎えます。
時代に合ったタクシーが求められます。
お年寄りをはじめ、 お客様が空車のタクシーをお探しになるのを平然と待つのではだめです。

空車のタクシーが無料でお客様がいらっしゃる所へお迎えにあがり、
ご乗車いただいて目的地までお送りすることだ、 と思い当たりました。
タクシー本来のドア・ツー・ドア営業の実現です。

フジタクシーでは今年11月、 そのための強力な助っ人を導入します。
GPS機能を持つ携帯端末をすべてのタクシーに搭載します。
配車センターでお客様ご指定の場所の最も近くを走行する空車を自動的に検索、
配車するシステムです。

『迎車料金』 を頂かず、 またGPS配車を活用して、
いつでもどこでも最も近いフジタクシーを提供させていただく。
流しよりお気軽に便利に…。
災い転じて福となす。 フジタクシーの願いが実現します。