Vol.106 2018/3/1更新

3ヵ月毎に年4回発行している車内報「一期一会」は、お客様とフジタクシーグループを結ぶコミュニケーションメディアです。 一生に一度かもしれないお客様との出会いを大切にしたい、という私たちの思いができる限り伝わればと思っています。タクシーをご利用の際は、ぜひお持ち下さいませ。

連載コラム

ハーモニックトライアングル10

ある女性介護士さんの話しである。
某大手ケアセンターに12年間勤務する、小柄だがいつも明るい笑顔の介護士さん。1日に6軒の訪問介護をこなし、毎日4〜5軒の入浴介助をこなすスーパー介護士さんだ。毎日、汗だくになりながら利用者さんの介護に奔走する。
利用者さんは皆、「おはよう、○○さん!今日は調子どうですか?」と、元気な笑顔で入ってくる介護士さんの顔を見ると、思わず笑顔になり元気が出ると言う。
この介護士さん、入社以来12年間、一度も利用者さんからのクレームが無いと言う。
その秘訣を尋ねると、“信頼関係だ”と即座に答えが帰ってきた。
介護利用者さんは皆、それぞれの歴史とプライドを持って生きてきた。それを尊重し、利用者さんの声に十分耳を傾けて、なおかつ本人の自立に向けてお手伝いをさせて頂く、と言う気持ちで接するのが大切だと言う。
とはいうものの、毎日色々な利用者さんに接する仕事である。介護の大変さ、ご苦労は容易に想像できる。
ある時である。いつものように、「○○さん!おはよう!」と元気にあいさつをし、家の中にはいってみると、利用者さんがベットの横で倒れているではないか!
「○○さん!大丈夫?」と駆け寄って声を掛けると、「う~ん」と低い唸り声を上げている。どうやら意識はあるようだ。急いで救急車を手配し、会社の了解を得て介護士さんもそれに乗り込んだ。
夜中にトイレに行こうとして、何かにつまづいて倒れ、そのまま動けなくなったのだ。脱水症状がひどく、もう少し発見が遅れていれば危険な状態だったと、お医者さんは言う。まさに九死に一生だ。
こんな時に介護士さんは、介護の仕事の重要性と責任を強く感じるのだと言う。
「もちろん介護の仕事はきつく、つらい時もあるが、利用者さんから心のこもった “ありがとう”の言葉をもらうと、この仕事をやっていて本当によかったと思う」とは、介護士さんの偽りの無い言葉だ。
サービス業に従事するものとして、是非見習いたいものだ。
介護士さんに敬意を表し、ご乗車ありがとうございます。

INFORMATION

■フジタクシーの車窓から(10)

現在は三階橋ポンプ所が建っているこの場所には、かつて1876年(明治9年)、黒川を開削した際に造られた大きな貯水池がありました。
庄内川から流れ出た水が一度貯められ、庄内用水、志賀用水、御用水、上飯田用水にそれぞれ分水されていました。その大きな池は「天然プール」と呼ばれ、毎年夏には大勢の子供たちが集まり、広い水面が芋を洗うような混雑だったそうです。
岸には露店も数多く出て賑わいましたが、庄内川の水質の悪化と共に泳ぐ子供もいなくなり、1977年(昭和52年)ポンプ場の建設とともに姿を消しました。
今は黒川樋門(35年前に復元された都市景観重要建築物指定の取水施設)から流れ出る水しぶきだけが、当時の夏の夢の跡を伝えています。

■コミュニケーションポケット

本格的な夏の到来です。今回は名古屋近郊の花火大会をいくつかご紹介します。
まずは6月5日(金)【熱田まつり】(熱田神宮1,000発)、6日(土)【西枇杷島まつり】(庄内川リバーランド1,400発)。小規模ながら早めに花火を楽しみたい方はお出かけを。
本格的には、7月19日(日)【春日井市民納涼まつり】(落合公園3,500発)、20日(祝)【名古屋みなと祭】(ガーデンふ頭3,000発)、8月8日(土)【東海まつり】(東海市大池公園4,000発)、10日(月)【日本ライン夏まつり】(木曽川河畔3,000発)など。圧巻は12日(水)【六火祭ロケット花火大会】(内海50,000発)です。
いずれも詳細をご確認の上、フジタクシーでお出かけください。